2021/08/10
私がシャローム綜合法律事務所の職員として勤務するようになって、
15年程経ちます。
入所時から債務整理の担当をしておりますが、借金問題と依存症はきっても切れない関係だと感じています。
ギャンブル依存やスマホ依存によって、多額の借金を抱えてしまい、そこから抜け出すことが出来なくなってしまいます。
自己破産の手続きをする際に、裁判所は返済不可能な状態であることだけではなく、
その後の生活再建に関する債務者の考えや計画の妥当性もチェックされます。
そのため、依存症による債務返済が出来なくなったお客様には、依存症外来やカウンセリングを受けることをお願いすることになります。
また、当事務所においてもカウンセリングを受けていただくこともあります。
最近の傾向としては、ギャンブルなどの依存症により自己破産手続きの場合、
以前に比べて、かなり管財人事件に移行されるケースが増えたようにも感じます。
そのため、当事務所においても、破産手続きにおいて免責を得ることだけを目的とするのではなく、
お客様の生活再建に関しても、できる限りのアドバイスと援助をさせて頂いています。
何らかの依存症で苦しんでいる方のご家族からのご相談もよくあります。
裁判所の規定では、パチンコや競馬だけでなく、FXや株もギャンブルとみなされます。
宝くじもギャンブルに該当してしまいます。
ほとんどの方は、同僚に誘われて、またはちょっとした小遣い稼ぎのつもりが、多額の債務を負ってしまい、返済不能状態となってしまいます。
ギャンブルの危険な面は、勝った時の高揚感ではないでしょうか。
負け敷かなければ、すぐに諦めがつきますが、勝った時の高揚感を経験してしまうと、なかなか止めれないのだと思います。
先日報道番組に、パチンコで大当たりが来た時の脳から出る刺激は麻薬と同じものだそうです。
ということは、人間なら誰しも依存症に陥ってしまう危険性を持っているのではないでしょうか。
(シャローム綜合法律事務所 事務員KA)